やっぱりHugoでWikilink形式のリンクを使いたい

• 当初はできなさそうと思ったけど、今ならできそうと思ったのでやってみる
• [[こんなかんじ]]で書くとリンクになる
  • パス：2025-07-11 やっぱりHugoでWikilink形式のリンクを使いたい
  • ID：#+記号と 空白
  • 両方：2025-07-11 やっぱりHugoでWikilink形式のリンクを使いたい#+記号と 空白
  • パス・タイトル付き：パス＋タイトル
  • ID・タイトル付き：ID＋タイトル
  • 両方・タイトル付き：両方＋タイトル
• single.htmlのpost-content部分を以下のように改造することにした
  • リンク先をURLに変換するために.Pageが必要になるので、anchored_headings.htmlではできない
  • 結果、自前のanchored_headings.htmlが不要になるので元に戻しておく

  <div class="post-content">
    {{- if not (.Param "disableAnchoredHeadings") }}
    {{- . | partial "post_content.html" | partial "anchored_headings.html" -}}
    {{- else }}{{ . | partial "post_content.html" }}{{ end }}
  </div>

• post_content.htmlを以下の内容で作って、.Contentを置換する
  • replace-japanese-novel-ruby.htmlは以前作ったやつを流用する

{{ $content := .Content }}
{{ $content = partial "replace-japanese-novel-ruby.html" $content }}
{{ $content = partial "replace-wikilinks.html" (dict "Content" $content "Page" .Page) }}
{{ $content }}

• replace-wikilinks.htmlを以下の内容で作る
  • 0が全体、1が名前とID、2が名前、3がID、4がタイトルにマッチする
    • マッチしなかったのか空欄だったのかは区別できない？
  • リンク先が見つからなければ、リンクを置き換えないようにしている
  • ファイル名でないものはリンク先に指定できないので、とりあえず、紛れ込みやすい<>をマッチ候補から除外している

{{$content := .Content}}

{{range ((findRESubmatch `\[\[(([^#\|\n<>]*)(?:#([^\|\n]*))?)(?:\|([^\n]*))?\]\]` $content) | uniq)}}
{{$url := ""}}

{{/* リンク先のパスが指定されていれば、それをURLに変換する */}}
{{$name := (index . 2)}}
{{if $name}}
{{$url = print (relref $.Page $name)}}
{{if eq $url ""}}
{{/* 指定のリンク先が存在しなければ、リンクを置き換えない */}}
{{continue}}
{{end}}
{{end}}

{{/* リンク先のIDが指定されていれば、それをURLに変換する */}}
{{$id := (index . 3)}}
{{if $id}}
{{$url = print $url "#" (anchorize $id)}}
{{end}}

{{$content = replace $content (index . 0) (print "<a href=\"" $url "\">" (or (index . 4) (index . 1)) "</a>")}}
{{end}}

{{$content | safeHTML}}

• hugo.tomlに以下を加えると、relrefが失敗しても処理を継続するようになる
  • リンクの置き換え失敗をエラーにしたくないので必要
  • ただし、警告ログは出る

refLinksErrorLevel = 'WARNING'
refLinksNotFoundURL = ''

• ルビのときもそうだったが、このやり方だと、文脈を考慮しないため、コードブロック内でもエスケープしていても置換してしまう
  • 今回は[ [ ] ]なので、不意にぶつかりやすい
  • 同名ファイルが存在したり括弧が連続したりしなければ良いので、回避しやすい部類ではある